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タグ:厩舎管理 のエントリー一覧

  • 馬の蹄を固くする4つのコツ

    馬の飼養管理 - 2023/10/04

    ホースマンの中には、愛馬が頻繁に裂蹄してしまい、跛行することを繰り返してしまうので、蹄を固くする方法が無いか?という疑問を持たれている方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、馬の蹄を固くする4つのコツを解説した知見を紹介します。参考資料:Katie Navarra. 4 Horse Hoof Hardening Tips. The Horse, Topics, Hoof Care, Hoof Cracks, Hoof Problems, Horse Care, Lameness: April 29th, 2020. コツ1:飼養環境を...

  • 乾草を浸して食べる馬

    馬の飼養管理 - 2023/05/01

    ホースマンの中には、愛馬が乾草を食べるときに、水桶に浸してから摂食することに悩んでいる方もいるかもしれません。夏場には、乾草の細片が水桶のなかで腐敗して、ハエが舞ってしまうこともあります。こんな時に、どう対処すれば良いのかを解説した知見を紹介します。参考資料:Clair Thunes, PhD. Why Does My Horse Dunk His Hay? Find out why your horse might benefit from a “dunk bucket.” The Horse, Behavior, Commenta...

  • 厩舎に音楽を流すことの効能

    馬の飼養管理 - 2022/09/28

    馬が飼養されている厩舎では、BGMとしてクラシック音楽を流されている事がありますが、実際に馬に対してどのような効果がもたらされているのか、という研究も実施されています。参考資料:Classical Music Could Help Your Horse De-stress. Horse Illustrated: Nov7, 20116.Why You Should Play Music for Your Horse. I love horses: Aug28, 2020.Barn Beat: What Music Style is Best for Horses? EquiNews: May13, 2013.タイ国...

  • 馬の5つの自由

    馬の飼養管理 - 2022/09/23

    馬をはじめとする飼育動物たちは、本来の自然界での生活を送ることはできず、制限された環境で飼養されています。このため、私たち人間には、飼育動物が可能な限り快適で、可能な限り苦痛を受けずに暮らしていけるようにする義務と責任があります。そこで、1960年代の英国では、飼育動物の管理方法を改善し、動物の福祉を確保することを目的として、「動物の5つの自由」(The Five Freedoms for Animal)という下記の理念が定めら...

  • 馬の旋回癖への対処法

    馬の飼養管理 - 2022/09/21

    馬の旋回癖とは、馬房の中で、円を描くように歩き回る動作を持続的に繰り返す異常行動を指し、サク癖や熊癖と並んで、馬の悪癖の一つに挙げられています。馬によっては、旋回するだけでなく、壁を蹴ったり前掻きする行動を伴うこともあり、また、パドック放牧に出したときにも旋回を繰り返す個体も見られます。ここでは、馬の旋回癖への対処法について紹介します。参考資料:Khawaja AA. Horse Stall Anxiety: All You Need to kno...

  • 馬の寝起きを制限する飼養法

    馬の飼養管理 - 2022/09/19

    馬の寝起きを制限することのメリット馬は他の家畜と異なり、起立装置という解剖学的な特異性があるため、長期間に渡って駐立したまま生活できるという動物学的な特徴があります。このため、馬が馬房内で寝起きするのを制限して、駐立させたまま繋留する管理方法が実施可能となり、幾つかのメリットがあります。馬の年齢や体力にもよりますが、通常、一ヶ月程度であれば、馬は寝起きせずに生活することが出来ます。馬の寝起き制限が...

  • 馬の寝違えの対処法

    馬の飼養管理 - 2022/09/13

    ホースマンの皆様は、寝違えた馬を助け起こした経験が少なからずあると思いますが、ひとつやり方を間違えると、ヒトも馬も深刻なケガをする危険があります。ここでは、馬の寝違えに対する正しい対処法についてまとめてみます。参考資料:Morgan KD. What is Stall Casting? Sports N’ Hobbies: Aug30, 2022.Summer W. Why Horses Cast and Ways to Help. ILoveHorses: Oct16, 2020.Steffanus D. Cast Horses: What To Do. Paulick ...

  • 「青い光」で馬のクッシング病対策

    話題 - 2022/09/07

    馬のブルーライトマスクとクッシング病についてブルーライトマスクとは、馬に装着させる面子(マスク)の眼の部分に、青い光を発する電球が取り付けられている馬具を指します。これまで繁殖馬においては、夜間に馬房の証明を灯すことで概日リズムを調整して、繁殖期の初回排卵を早めるというライトコントロールという管理法が実践されてきましたが、ブルーライトマスクを装着させることで、屋内照明を同じように作用して、放牧場で...

  • 失明した馬の管理法

    馬の飼養管理 - 2022/09/03

    馬の失明について馬における失明は、白内障や馬回帰性ブドウ膜炎(月盲)が原因となって起こる場合が多く、また、創傷性角膜炎、重度外傷、感染などから失明にいたる症例もあります。一般的に、1~2%の馬がその生涯で少なくとも一方の眼の失明に至ることが知られています。幸いにも、馬が失明するときには、徐々に視覚が不自由になっていくため、視野の片側または全体からの情報に頼らないよう順応するため、驚くほど上手に失明に...

  • 馬を夜間だけ放牧させるメリット

    馬の飼養管理 - 2022/08/18

    馬の夜間だけ放牧させることの利点について紹介されています。一般的に、厩舎飼いされている馬であっても、一定の時間を放牧場で過ごすことで、馬房で退屈する時間が減らせるため、気性や性格が温和になったり、サク癖や熊癖などの悪癖を予防できるというメリットがあります。また、牧草地に放すことが可能であれば、新鮮な青草を摂取させることが可能となって、ミネラルや電解質の不足を補って健康状態の向上につながるだけでなく...

  • 馬の飼養管理における7つの誤解

    馬の飼養管理 - 2022/08/16

    馬の飼養管理について、昔からホースマンのあいだで言われている通説がありますが、その中には勘違いや誤解も含まれているようです。今回は、そのような誤解を7つ紹介します。参考資料:Janicki KM. 7 Equine Nutrition Myths Busted. The Horse, Topics: Jan3, 2022.誤解1:馬は本能的に足りない栄養素を知っている馬が土や砂、コンクリの壁などを舐めていると、馬自身が体に不足している栄養素を感じていて、本能的にそれを補...

  • 馬の救急箱に準備するものリスト

    馬の飼養管理 - 2022/08/14

    馬の救急箱について牧場や乗馬クラブでは、急な馬の怪我や病気に備えて、救急箱に色々な物品が準備されていると思います。ここでは、そのような救急箱に準備しておく物のリストの一例を紹介します。基本的に、海外の馬関連情報源を参照していますが(下記リンク)、日本において獣医師の処方が必要となる物品や薬品は別記又は省略しています。また、あくまで一つの例ですので、個々の牧場やクラブでの病気の発生状況を見て、必要な...

  • 馬の感電死:5つの予防対策

    馬の飼養管理 - 2022/08/10

    馬の感電死について馬はヒト以上に「感電死」(Electrocution)に気をつけた方が良いと言われています。十年程前の晩冬の或る日、英国のニューベリー競馬場で一つの事件が起きました。この日に出走予定だった2頭の競走馬が、レース前のパドックで曳かれていた時、急に地面に崩れ落ちて突然死しました。2頭の馬がほぼ同時に亡くなった事から、心臓麻痺や中毒とは考えられず、現場検証の結果、付近の電気回線から漏電が発生してお...

  • 馬の息労:厩舎ダストを減らす7つの対策

    馬の飼養管理 - 2022/08/08

    馬の息労について馬の息労は、回帰性気道閉塞(Recurrent airway obstruction)とも呼ばれ、カビや粉塵などのアレルゲンを吸い込むことで、気管支のアレルギー反応を起こして、頻呼吸や発咳を生じる病気です。一般的に、厩舎ダストに過敏体質な高齢馬に発症しますが、類似病態としては、若い馬に起こる炎症性気道疾患(Inflammatory airway disease)や、屋外のアレルゲンに起因する夏季牧草関連性閉塞性肺疾患(Summer pasture-as...

  • 馬の落鉄を減らす5つの対策

    馬の飼養管理 - 2022/08/03

    ホースマンのなかには、自馬が頻繁に落鉄して苦労されている方もいらっしゃるかもしれません。馬の蹄鉄が外れてしまうと、単に不便なだけではなく、落鉄した馬の蹄にダメージを与えてしまうこと、および、落ちた蹄鉄を他の馬が踏んでしまって怪我をすることもあり得ます。このため、落鉄を繰り返す馬に対しては、原因を予測して、可能な予防対策を講じることが大切です。馬の蹄鉄が外れてしまう原因は、①前肢蹄の鉄尾を後肢蹄が踏...

  • 馬のBCSと体重計算法

    馬の飼養管理 - 2022/08/03

    馬のボディ・コンディション・スコア(BCS)について競技馬や競走馬の体重を適正に管理することは、馬の飼養管理法のなかでも、最も大切な要素の一つであると考えられます。また、高齢馬の削痩や、ポニーの肥満など、注意深く体重管理をする必要がある個体も多いと言えます。そして、馬の体重や体格の変化をモニタリングする指標として有用なのが、ボディ・コンディション・スコア(BCS: Body condition score)と呼ばれる体格の点...

  • 厩舎火災で馬を避難させる5つのコツ

    馬の飼養管理 - 2022/08/02

    厩舎の火災では多くの馬達が命を落としています。人間と民家と異なり、厩舎にはオガや乾草など燃えやすいものが多く、また、人間の就寝場所と少し離れていると、どうしても火災を発見するのが遅れがちになります。厩舎に火災が発生した場合には、多くの馬が馬房を出るのを拒否して焼け死んでしまうことが知られています。また、火災による馬の直接の死因は火傷ではなく、煙の吸引による窒息死であると考えられており、騒然とする火...

  • 馬のスローフィーダー:お勧め5選

    馬の飼養管理 - 2022/08/02

    馬のスローフィーダーについてスローフィーダーとは、馬の飼料を入れる袋や桶のうち、ゆっくりと食べることを促す構造になっているものを指します。馬が早食いをすると、異常発酵や食滞を引き起こして、疝痛の原因になる危険性があります。また、飼料を食べるのに時間が掛かるようにすれば、馬が馬房で退屈する時間が減り、悪癖や異常行動の予防にも繋がります。昔から、飼い桶のなかに石を入れて濃厚飼料の早食いを防ぐ工夫がされ...

  • ブラシ掛けが嫌いな馬

    馬の飼養管理 - 2022/07/26

    ブラシ掛けが嫌いな馬に、どう対処すべきかと悩んでいるホースマンもいらっしゃるかもしれません。馬はブラシ掛けによる皮膚のケアが重要な動物です。馬は他の家畜と異なり、騎乗運動することで発汗をする上、体毛が短い状態で飼養されることが多いという特徴があります。このため、皮膚や体毛を清潔に保つことは、馬の飼養管理にとって大事な一要素であると言えます。しかし、馬によっては、体をブラシ掛けされるのを顕著に嫌がる...

  • 胃潰瘍の予防には運動前の軽食

    馬の飼養管理 - 2022/07/25

    馬の胃潰瘍の予防対策としては、運動前の軽食が有効だと言われています。胃潰瘍とは、胃粘膜が胃酸によって炎症を起こして、胃壁の糜爛や潰瘍に進行してしまう疾患であり、競走馬では発症率が八割以上とも言われています。馬の胃潰瘍は、間欠性疝痛を起こしたり、コンディション不良から競技能力の低下にも繋がるという困った病気です。馬の胃潰瘍には、胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ抑制薬(オメプラゾール)というクスリが投...

  • 馬の蕁麻疹への対策は根気強く

    馬の飼養管理 - 2022/07/20

    馬の体表に「点字」のように現れる蕁麻疹は、馬体からの警戒のメッセージですが、それを読み解くのは、点字を読むのと同じくらい難しいのかもしれません。蕁麻疹とは、アレルギー性過敏反応の結果として皮膚に生じた発疹のことを指し、病名としては、アトピー性皮膚炎という用語に当たります。馬に蕁麻疹を引き起こすアレルゲンとしては、乾草中のカビ、畜舎ダスト、牧草の花粉、などが知られています。また、薬品が原因となる場合...

  • 馬の夏バテ予防対策

    馬の飼養管理 - 2022/07/17

    本格的な夏の訪れを前に、馬の夏バテを予防する対策を再確認してみましょう。一般的に、馬は寒さには強いものの、暑熱には大変弱く、ヒトよりも低い気温でも夏バテを起こしてしまうことが知られています。その要因としては、馬には草食動物として特有な消化管の構造として、繊維質の発酵タンクである大腸からの熱発生が大きいため、高体温状態に陥りやすいことが挙げられます。また、馬は体重に占める筋肉量が多いため、基礎代謝エ...

  • 乾草の高騰で代わりのエサは?

    馬の飼養管理 - 2022/07/14

    馬に給餌する乾草が手に入りにくい場合、その代わりに給餌する粗飼料は何が良いのでしょうか?ここ数年、コロナ禍や欧州での戦争の影響で、日本に輸入される乾草の価格が高騰しています。このため、乗馬倶楽部や牧場によっては、馬のエサ代を抑えるため、乾草の給餌量を減らして、他のエサに代替する必要が出てきている状況もあるようです。そのような場合には、どのような代替粗飼料を選択するのか、という事だけでなく、給餌の際...

  • 改良型の飼い桶による疝痛予防

    馬の飼養管理 - 2015/08/09

    改良型の飼い桶を使うことで、疝痛が予防できる可能性が検討されています。Carter MJ, Friend TH, Coverdale J, Garey SM, Adams AL, Terrill CL. A Comparison of Three Conventional Horse Feeders with the Pre-Vent Feeder. Journal of Equine Veterinary Science. 2012; 32: 252-255.この改良型の飼い桶は(Pre-Vent Feeder)、底面に八つのカップ状の窪みが設置されており、それぞれのカップは馬の口唇がピッタリ入るぐらい...

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プロフィール

Rowdy Pony

Author:Rowdy Pony
名前: 石原章和
性別: 男性
年齢: アラフィフ
住所: 北関東
職業: 獣医師・獣医学博士
叩けよ、さらば開かれん!

質問、御意見、記事の要望等は下記まで
E-mail: rowdyponies@gmail.com

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