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タグ:手術 のエントリー一覧

  • 馬の関節鏡での骨片サイズの影響

    話題 - 2022/12/06

    馬の関節鏡は、様々な関節疾患の治療に適応されており、侵襲性が低いという利点がありますが、合併症がゼロという訳ではないことには注意する必要があります。ここでは、馬の関節鏡での術後合併症と骨片サイズについて調査した知見を紹介します。この研究では、カナダのゲルフ大学の獣医病院において、2011~2020年にかけて、飛節(脛骨足根関節)の関節鏡手術が行なわれた329頭の馬(485箇所の関節)における、医療記録の回顧的解...

  • 馬の関節鏡での抗生物質

    話題 - 2022/12/05

    馬の関節鏡は、様々な関節疾患の治療に適応されており、侵襲性が低いという利点がありますが、合併症がゼロという訳ではないことには注意する必要があります。ここでは、馬の関節鏡での術後合併症について調査した知見を紹介します。この研究では、スウェーデンの馬病院において、2008~2010年にかけて、444頭の馬に実施された636箇所の関節鏡手術における、医療記録の回顧的解析が行なわれました。参考文献:Borg H, Carmalt JL. ...

  • 馬のストリートネイル手術

    診療 - 2022/11/13

    馬のストリートネイル手術についてまとめてみます。あくまで概要解説ですので、詳細な手技については成書や論文を確認して下さい。馬のストリートネイル手術(Street nail procedure)は、釘傷などによる感染性舟嚢炎の治療法になります。舟嚢のような滑膜組織では、その内腔に血管が無く、滑液を通して酸素や栄養を届けています。このため、もし釘傷によって雑菌が入ってしまうと、それを貪食する白血球も少数しか動員されないた...

  • 馬の半腱様筋腱切断術

    診療 - 2022/11/13

    馬の半腱様筋腱の切断術についてまとめてみます。あくまで概要解説ですので、詳細な手技については成書や論文を確認して下さい。馬の後肢に発症する機械性跛行として半腱様筋の線維化筋症(Fibrotic myopathy)があり、歩幅の頭側相で後肢が急激に尾側引張されることで、特徴的な雁様踏着という歩様を示します。この疾患の治療法としては、線維化組織の切除や筋切除術も可能ですが、より侵襲性の少ない術式として、線維化している...

  • 馬の外側指伸筋腱切除術

    診療 - 2022/11/12

    馬の外側指伸筋腱の切除術についてまとめてみます。あくまで概要解説ですので、詳細な手技については成書や論文を確認して下さい。馬の後肢に発症する機械性跛行として鶏跛(Stringhalt)があり、飛節と膝関節の不随意性過剰屈曲を示す疾患で、球節を高く挙上しながら歩く歩様が見られます(通常は、常歩においてのみ)。そして、鶏跛に対する外科的治療では、外側指伸筋腱の切除術が試みられることがありますが、鶏跛歩様の改善度...

  • 馬の深屈腱の“半切断術”

    話題 - 2022/11/08

    馬の蹄葉炎の外科的治療では、深屈腱の切断術(切腱術)が行なわれますが、腱の機能が完全に損失することで、運動能力低下や蹄関節不安定性などの副作用があります。ここでは、切腱術の変法として、深屈腱の“半切断術”(Hemitenotomy)をしたときの効果を評価した知見を紹介します。この研究では、屠体肢を用いた実験によって(15対の深屈腱、16対の前肢)、深屈腱を二箇所で半切断(背側半分と掌側半分を切断、3cm間隔)または完...

  • 馬の切腱術の予後

    診療 - 2022/11/08

    馬の慢性蹄葉炎に対する外科的治療としては、深屈腱の切断術(切腱術)が挙げられますが、ここでは、切腱術のあとの予後に関する知見を紹介します。参考文献:Bras RJ. Life After Deep Digital Flexor Tenotomies: How to manage hoof lameness II. Proc AAEP, 2020(66), 398-403.一般的に、馬の慢性蹄葉炎において、蹄骨の変位が進行してしまい、適切な装蹄療法を施しているにも関わらず、十分な蹄壁伸長が認められない症例に対...

  • 馬の切腱術の術式

    診療 - 2022/11/07

    馬の深屈腱の切断術(切腱術)についてまとめてみます。あくまで概要解説ですので、詳細な手技については成書や論文を確認して下さい。馬の切腱術は、管部中央部または繋部での施術が可能で、どちらの手法でも、深屈腱から蹄骨に掛かる緊張力を緩和する効果が期待されます。しかし、通常は、管部中央部での切腱術が選択される場合が多く、その要因としては、手技が簡易であること、立位での施術が可能であること、腱鞘組織への侵襲...

  • 馬の切腱術のタイミング

    診療 - 2022/11/07

    蹄葉炎の馬において、いつ切腱術を実施するかは迷い処なのかもしれません。ここでは、馬の切腱術を実施するタイミングについての知見を紹介します。参考資料:Christa Leste-Lasserre, MA. Well-Timed Tenotomy Can Save Laminitic Horses’ Lives. The Horse, Topics, AAEP Convention 2020, Article, Hoof Care, Hoof Problems, Horse Care, Lameness, Laminitis (Founder), Lower Limb, Vet and Professional: Jan13, 2021.馬の...

  • 老齢馬の疝痛手術での生存率

    話題 - 2022/11/02

    近年では、獣医療の進歩に伴って、馬の寿命も延びてきており、老齢馬の病気や医療ケアにおける重要性も高まってきていると言えます。ここでは、老齢馬の疝痛に対する開腹術における、生存率やそれに関わる因子を調査した知見を紹介します。この研究では、米国のフロリダ州の二次診療病院において、1997~2007年にかけて、疝痛の治療のために開腹術が行なわれた56頭の老齢馬(20歳以上)、および、487頭の対照馬における医療記録の...

  • 去勢してもオスっ気が取れない馬

    診療 - 2022/10/25

    一般的に、牡馬を去勢した後には、テストステロン濃度は六時間後には基底値まで低下しており、牡馬様の行動は、去勢の8週間後までには徐々に消失することが知られています。しかし、この期間を過ぎても、オスっ気が取れない馬に対しては、原因および対処を検討する必要が出てきます。まず原則として、精巣を切除したオス馬(騙馬)においても、春季や初夏の時期に牡馬用行動を示すことは、一定数の個体において認められることが知...

  • 馬の陰睾と単精巣症の見分け方

    診療 - 2022/10/25

    牡馬における停留精巣の治療を行なうときには、単精巣症との鑑別を要する症例もあります。一般的に、停留精巣(いわゆる陰睾)とは、一ヶ月齢以降になっても、精巣が陰嚢内まで下降していない病態を指しています。この場合、精巣が鼠経管の内部や内鼠経輪の内側、もしくは、腹腔の深部に位置している事から、これを摘出するために、通常の去勢とは異なる処置が必要になります。一方で、もともと精巣が一個しか無いという牡馬もおり...

  • 馬の会陰尿道切開術

    診療 - 2022/10/24

    馬の会陰尿道切開術についてまとめてみます。あくまで概要解説ですので、詳細な手技については成書や論文を確認して下さい。オス馬における、尿道の坐骨湾曲部の会陰尿道切開術は、膀胱結石の摘出、血尿症の治療、および、尿道結石や陰茎腫瘍による尿路閉塞の整復のために実施されます。通常は、起立位で施術され、鎮静と硬膜外麻酔(会陰皮膚の浸潤麻酔を要することも)のあと、術部の剃毛と消毒を実施します。そして、会陰縫線上...

  • 馬の鼠径停留精巣の切除術

    診療 - 2022/10/24

    馬の鼠径停留精巣の切除術についてまとめてみます。あくまで概要解説ですので、詳細な手技については成書や論文を確認して下さい。停留精巣(いわゆる陰睾)は、生後一ヶ月を過ぎても、精巣が陰嚢内まで下降していない発生学的な病態を指し(上図のCryptorchid testicle)、発生率は左側精巣のほうが高いことが知られています。停留した精巣には、精子の生成能は無いものの、テストステロン分泌は見られるため、発情行動や気性の荒...

  • 馬の去勢での合併症の発生状況

    話題 - 2022/10/22

    去勢手術は、馬において最も多く実施される外科的処置であり、リスクの少ない手術ではあるものの、合併症も一定確率で発生することが知られています。ここでは、馬の去勢における術後合併症の発生状況や、その発症素因に関する知見を紹介します。この研究では、1998~2008年にかけて、去勢手術が実施された324頭の馬属動物(ラバ10頭とロバ3頭を含む)における医療記録の回顧的解析が行なわれました。参考文献:Kilcoyne I, Watson...

  • 馬の小腸絞扼は切除しなくても治る?

    話題 - 2022/10/19

    一般的に、馬の疝痛の原因となる小腸疾患は、絞扼性の病態を呈することが多く、開腹術による外科的療法を要することが殆どですが、虚血性損傷を起こしている小腸を、切除・吻合するか、それとも、そのまま閉腹して自然治癒を待つかは、執刀医にとって迷い処だと言えます。虚血性損傷を起こした小腸を、体内に残したままにしておくと、癒着、再灌流障害、術後イレウス、蹄葉炎などを続発する危険性があり、2回目の開腹術を要するケ...

  • 肥満の馬での術創感染のリスク

    話題 - 2022/10/19

    馬の疝痛治療のための開腹術において、肥満であることの危険性が調査されています。参考文献:Hill JA, Tyma JF, Hayes GM, Radcliffe R, Fubini SL. Higher body mass index may increase the risk for the development of incisional complications in horses following emergency ventral midline celiotomy. Equine Vet J. 2020 Nov;52(6):799-804.ヒト医療では、肥満体型であることが手術後の死亡率や合併症の発症率の高さに...

  • 2回目の疝痛手術のリスクは?

    話題 - 2022/10/18

    馬の開腹術のあとに疝痛症状が再発した場合、もう一度、お腹を開けるか否かは、ホースマンにとっても獣医師にとっても、かなりの迷い処かもしれません。ここでは、疝痛馬での2回目の開腹術において、生存率に関わる因子を調査した論文を紹介します。この研究では、英国のリバプール大学の獣医病院において、2002~2012年にかけて、疝痛治療のための開腹術のあとに、八週間以内に“再開腹術”(Relaparotomy)が実施された症例馬にお...

  • 馬の球節固定術

    診療 - 2022/10/17

    馬の球節(中手指骨間関節または中足指骨間関節)の固定術についてまとめてみます。あくまで概要解説ですので、詳細な手技については成書や論文を確認して下さい。馬に対する球節固定術は、懸垂装置の破損によって球節の掌側支持機能が失われた場合や、球節の重篤な関節疾患などによって疼痛管理が困難な場合に適応されます。このうち、前者では懸垂装置の機能を回復させる外科的措置(テンションバンドワイヤーの設置)が必要にな...

  • 馬の冠関節固定術

    診療 - 2022/10/17

    馬の中節骨の粉砕骨折に対する冠関節固定術についてまとめてみます。あくまで概要解説ですので、詳細な手技については成書や論文を確認して下さい。馬の中節骨の骨折では、粉砕骨折の病態が最も多いことが知られており、冠関節への捻転負荷、浅屈腱による過張力、冠関節の過伸展によって発症すると言われています。中節骨は上下に短く、腱や靭帯による緊張が掛かる骨であるため、骨折によって圧潰され、冠関節の脱臼を起こし易いこ...

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プロフィール

Rowdy Pony

Author:Rowdy Pony
名前: 石原章和
性別: 男性
年齢: 40代
住所: 茨城県
職業: 獣医師・獣医学博士
叩けよ、さらば開かれん!

取り上げて欲しいトピックがあれば下記まで
E-mail: rowdyponies@gmail.com

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