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タグ:繁殖学 のエントリー一覧

  • 馬の子宮内膜炎に対するオゾン療法

    話題 - 2023/12/16

    一般的に、オゾンガスは、3つの酸素原子からなる同素体で、腐食性の高い有毒な気体ですが、その酸化作用によって、細胞膜の糖蛋白や糖脂質を標的とすることで、食品の殺菌目的に使用されています[1]。また、獣医療の領域では、牛の乳房炎における殺菌処置として応用されているほか[2]、オゾンが細菌のバイオフィルムを撹乱することから[3]、馬の子宮内膜炎での治療効果があるという報告もあります[4]。そこで、下記の研究では、ド...

  • 腹腔鏡と自動ロックループを用いた馬の陰睾の手術

    話題 - 2023/10/23

    一般的に、停留精巣(いわゆる陰睾)とは、オス馬の精巣が、正常位置まで下降していない発生学的な病態を指します。馬の陰睾は、幾つかの病態に分類され、① 精巣が鼠径管の内部に位置している病態を鼠径停留精巣(いわゆるハイフランカー)、② 精巣が腹腔内に存在して精巣上体のみが内鼠径輪を通過している病態を不完全腹腔停留精巣、③ 精巣と精巣上体の両方が腹腔内に存在する病態を完全腹腔停留精巣と呼びます。近年では、馬の陰...

  • 馬の流産における切胎術の影響

    話題 - 2023/08/12

    馬の流産は、繁殖及び生産の産業において、非常に大きな経済的損失を生み出すと同時に、母馬の健康と福祉にも多大な悪影響を及ぼします。ここでは、胎児が死亡していた場合に適応される切胎術(Fetotomy)における、母馬の生存率に関して調査した知見を紹介します。この研究では、イタリアの二箇所の獣医病院において、1991〜2005年にかけて、流産の治療として切胎術が実施された72頭の牝馬における医療記録の回顧的調査が行なわれ...

  • 馬の難産手術での予後に関する危険因子

    話題 - 2023/08/05

    馬の流産は、繁殖及び生産の産業において、非常に大きな経済的損失を生み出すと同時に、母馬の健康と福祉にも多大な悪影響を及ぼします。ここでは、難産の外科的手術における、予後に関わる因子を解析した知見を紹介します。参考文献:Rioja E, Cernicchiaro N, Costa MC, Valverde A. Perioperative risk factors for mortality and length of hospitalization in mares with dystocia undergoing general anesthesia: a retrospe...

  • カナダでの馬の流産の発生状況

    話題 - 2023/07/29

    馬の流産は、繁殖及び生産の産業において、非常に大きな経済的損失を生み出すと同時に、母馬の健康と福祉にも多大な悪影響を及ぼします。ここでは、カナダにおける馬の流産の発生要因を調査した知見を紹介します。参考文献:Ricard RM, St-Jean G, Duizer G, Atwal H, Wobeser BK. A 13-year retrospective study of equine abortions in Canada. Can Vet J. 2022 Jul;63(7):715-721. この研究では、カナダの複数の獣医大学病院に...

  • 英国での馬の流産の発生状況

    話題 - 2023/07/22

    馬の流産は、繁殖及び生産の産業において、非常に大きな経済的損失を生み出すと同時に、母馬の健康と福祉にも多大な悪影響を及ぼします。ここでは、英国における馬の流産の発生要因を調査した知見を紹介します。参考文献:Smith KC, Blunden AS, Whitwell KE, Dunn KA, Wales AD. A survey of equine abortion, stillbirth and neonatal death in the UK from 1988 to 1997. Equine Vet J. 2003 Jul;35(5):496-501. この研究では、...

  • 光学屈折計を用いた母馬の初乳の品質検査

    話題 - 2023/04/01

    一般的に、生まれたての新生子馬は、病原体への抵抗力が低いため、出産直後に母馬が分泌する初乳に含まれている移行免疫抗体を摂取することで、感染への防御能を獲得することが知られています。しかし、母馬の体調や予防接種の状態によっては、初乳に含有される免疫グロブリンG(IgG)の量が不足していて、子馬の感染症を引き起こす素因になってしまいます。このため、初乳中のIgG濃度を測定して、移行免疫抗体の指標とすることで...

  • 妊娠後期の牝馬での栄養管理

    馬の飼養管理 - 2023/03/26

    春は馬の繁殖シーズンであり、ホースマンや馬の獣医師にとっては、一年で最も忙しい季節だと言えます。しかし、それ以上に大変なのは、出産を控えた母馬であり、子馬を産み落とすという命懸けの作業をサポートするため、適切な栄養管理が大切になってきます。ここでは、分娩間近の妊娠後期における、牝馬の栄養管理について解説した知見を紹介します。なお、以下の内容は、あくまで概要の解説ですので、詳細な栄養管理の手法につい...

  • 馬の出産についての基礎事項

    馬の飼養管理 - 2023/03/20

    馬の出産シーズンが近づいてきましたが、新生子馬をケアするためのチェックリストは多岐にわたり、出産時やその後に注意すべき点が数多くあります。そして、出産のプロセスにおける正常と異常を理解することは重要であり、新たな生まれてくる子馬に、健康で幸せな人生を始める手助けをするためには必要不可欠であると言えます。ここでは、馬の出産や新生子馬のケアに関して、基礎的な事項をまとめた知見を紹介します。ただ、この内...

  • 腹水検査での産後牝馬の診断

    話題 - 2023/01/11

    腹水検査は、疝痛などの馬の腸管疾患での診断法の一つとして実施されており、罹患臓器のすぐ傍にある体液の性状を評価できる点で、多様な腹腔内病態の有無や重篤度を診断する一助になると言われています。ここでは、出産後の牝馬における腹水検査の所見について調査した知見を紹介します。この研究では、英国とオーストラリアの二箇所の馬病院において、出産後の救急医療診察を受けた110頭の牝馬における腹水検査の所見と、医療記...

  • 馬の難産での組織的治療

    話題 - 2022/12/20

    馬の難産は救急医療の一つで、短時間で適切な判断と処置を下すことで、子馬と母馬の命を救うことが可能になります。ここでは、馬の難産に対する組織的治療プロトコル(CDMP: Coordinated dystocia management protocol)の効果を検証した知見を紹介します。この研究では、米国のペンシルバニア大学の馬病院において、1991~2004年にかけて診療を受けた71頭の難産症例における医療記録の回顧的解析が行なわれました。参考文献:Nort...

  • 馬の難産の原因と重篤度

    話題 - 2022/12/20

    馬の難産は救急医療の一つで、短時間で適切な判断と処置を下すことで、子馬と母馬の命を救うことが可能になります。ここでは、馬の難産の原因や重篤度によって、生存率や合併症に及ぼす影響を調査した知見を紹介します。この研究では、イタリアのボローニャ大学の獣医病院において、2004~2020年にかけて診察を受けた、222頭のスタンダードブレッドの妊娠牝馬(正常分娩165頭、難産57頭)における医療記録の回顧的解析が行なわれま...

  • 馬の難産の前兆

    話題 - 2022/12/19

    馬の難産は救急医療の一つで、短時間で適切な判断と処置を下すことで、子馬と母馬の命を救うことが可能になります。ここでは、馬の難産の発生に関わる要因と影響を評価した知見を紹介します。この研究では、米国のコロラド州の繁殖牧場にて、2002~2010年における1,047件の出産での、妊娠期間、出産する時間帯、難産の発生状況などの回顧的調査が行なわれました。参考文献:McCue PM, Ferris RA. Parturition, dystocia and foal s...

  • 馬の難産へのアプローチ

    話題 - 2022/12/19

    馬の難産は救急医療の一つで、短時間で適切な判断と処置を下すことで、子馬と母馬の命を救うことが可能になります。ここでは、二次診療施設での馬の難産処置に関して、アプローチ方針と治療成績を検証した知見を紹介します。この研究では、米国のケンタッキー州の馬病院にて、1986~1999年にかけて実施された247件の難産における医療記録の回顧的解析が行なわれました。参考文献:Byron CR, Embertson RM, Bernard WV, Hance SR, B...

  • 母馬の肥満と子馬の出生体重の関係

    馬の飼養管理 - 2022/11/14

    近年、サラブレッドの繁殖分野では、子馬の出生体重が増加傾向にあり、生後の子馬への影響も懸念されています。ここでは、母馬の肥満や内分泌機能と、子馬の出生体重との関連性を調査した知見を紹介します。この研究では、英国のロスデール馬病院の研究者たちが、2013年の繁殖期に一つの繁殖牧場を対象として、66頭のサラブレッド繁殖牝馬における体重、体格(BCS)、子馬の出生体重、および、内分泌機能の検査を実施しています。...

  • SAAによる牝馬の胎盤炎の診断

    話題 - 2022/11/01

    血清アミロイドエー(SAA: Serum amyloid A)は、急性期蛋白の一つで、炎症発生から36~48時間で血中に増加することから、炎症病態の早期診断に有用であると言われており、馬においても、呼吸器疾患を探知する目的などで臨床応用されています。ここでは、妊娠牝馬の胎盤炎を早期診断する目的で、SAA測定の有用性を評価した知見を紹介します。この研究では、実験的に胎盤炎を作成した牝馬、および、健常な対照馬において、血液およ...

  • 子馬の臍帯炎の予後判定指標

    話題 - 2022/10/27

    ヒト医療に小児科があるのと同様に、子馬の病気に対する獣医療では、成馬とは異なる知識と技術が必要になります。ここでは、臍帯炎が切除された子馬における、生存を左右する因子を解析した知見を紹介します。この研究では、米国のヴァージニア大学の馬医療センターにおいて、2004~2016年にかけて、臍帯炎の外科的切除が行なわれた82頭の子馬における、医療記録の解析、および、生存率低下に繋がる危険因子のオッズ比(OR)が算出...

  • 子馬と成馬での小腸絞扼の違い

    話題 - 2022/10/27

    ヒト医療に小児科があるのと同様に、子馬の病気に対する獣医療では、成馬とは異なる知識と技術が必要になります。ここでは、小腸の絞扼性閉塞における治療成績を、子馬と成馬で比較した研究を紹介します。この研究では、米国の五箇所の獣医大学病院において、2000~2020年にかけて、小腸絞扼を呈して開腹術が実施された41頭の子馬(六ヶ月齢以下)、および、105頭の成馬(2~20歳齢)における、医療記録の回顧的解析、および、生存...

  • 新生子馬の集中治療での予後判定指標

    話題 - 2022/10/26

    ヒト医療に小児科があるのと同様に、子馬の病気に対する獣医療では、成馬とは異なる知識と技術が必要になります。ここでは、集中治療が必要となった新生子馬での、生存に関わる因子を解析した知見を紹介します。この研究では、米国の二箇所の獣医大学病院において、1982~2008年にかけて、集中治療室(ICU)での治療が行なわれた1,065頭の新生子馬(14日齢以下)における、医療記録の回顧的解析が行なわれました。参考文献:Giguer...

  • 去勢してもオスっ気が取れない馬

    診療 - 2022/10/25

    一般的に、牡馬を去勢した後には、テストステロン濃度は六時間後には基底値まで低下しており、牡馬様の行動は、去勢の8週間後までには徐々に消失することが知られています。しかし、この期間を過ぎても、オスっ気が取れない馬に対しては、原因および対処を検討する必要が出てきます。まず原則として、精巣を切除したオス馬(騙馬)においても、春季や初夏の時期に牡馬用行動を示すことは、一定数の個体において認められることが知...

  • 馬の陰睾と単精巣症の見分け方

    診療 - 2022/10/25

    牡馬における停留精巣の治療を行なうときには、単精巣症との鑑別を要する症例もあります。一般的に、停留精巣(いわゆる陰睾)とは、一ヶ月齢以降になっても、精巣が陰嚢内まで下降していない病態を指しています。この場合、精巣が鼠経管の内部や内鼠経輪の内側、もしくは、腹腔の深部に位置している事から、これを摘出するために、通常の去勢とは異なる処置が必要になります。一方で、もともと精巣が一個しか無いという牡馬もおり...

  • 馬の鼠径停留精巣の切除術

    診療 - 2022/10/24

    馬の鼠径停留精巣の切除術についてまとめてみます。あくまで概要解説ですので、詳細な手技については成書や論文を確認して下さい。停留精巣(いわゆる陰睾)は、生後一ヶ月を過ぎても、精巣が陰嚢内まで下降していない発生学的な病態を指し(上図のCryptorchid testicle)、発生率は左側精巣のほうが高いことが知られています。停留した精巣には、精子の生成能は無いものの、テストステロン分泌は見られるため、発情行動や気性の荒...

  • 立位での馬の去勢における合併症

    話題 - 2022/10/23

    馬の去勢手術では、全身麻酔薬を投与して倒馬にて施術する場合と、鎮静と局所麻酔を投与して立位にて施術する場合があり、立位去勢では麻酔覚醒の事故を防げるという利点があります。ここでは、馬の去勢の術式による合併症発生の違いを評価した知見を紹介します。この研究では、英国の馬病院と往診獣医療において、2002~2004年にかけて、倒馬去勢をした121頭の馬と、立位去勢をした96頭における、医療記録の回顧的が行なわれまし...

  • 馬の去勢での合併症を防ぐには

    話題 - 2022/10/23

    馬の去勢手術は、最も頻繁に実施されるフィールド手術の一つであり、比較的に簡易な診療行為であると認識されがちですが、去勢後の合併症は一定の確率で起こることから、海外では、獣医療訴訟となる案件も多いことが知られています。ここでは、馬の去勢における術後合併症の発生状況、および、発症に関わる危険因子を調査した知見を紹介します。この研究では、2015~2017年において、英国の馬獣医師53人が施術した495頭の去勢にお...

  • 馬の去勢での合併症の発生状況

    話題 - 2022/10/22

    去勢手術は、馬において最も多く実施される外科的処置であり、リスクの少ない手術ではあるものの、合併症も一定確率で発生することが知られています。ここでは、馬の去勢における術後合併症の発生状況や、その発症素因に関する知見を紹介します。この研究では、1998~2008年にかけて、去勢手術が実施された324頭の馬属動物(ラバ10頭とロバ3頭を含む)における医療記録の回顧的解析が行なわれました。参考文献:Kilcoyne I, Watson...

  • COX-2限定阻害薬:馬の内臓疼痛での効能

    話題 - 2022/10/15

    これまで、馬の軟部組織の痛みには、フルニキニンメグルミン(バナミン®)が投与されることが多かったですが、近年では、副作用の少ない新しいタイプの薬剤が応用されてきています。一般的に、馬の抗炎症・鎮痛剤としては、COX-1およびCOX-2の両方の炎症介在物質を阻害する薬剤(フルニキニンメグルミン等)が使用されてきましたが、COX-1は胃腸粘膜の新陳代謝にも関わっているため、これを阻害することで、胃潰瘍や大腸炎などの副...

  • COX-2限定阻害薬:馬の去勢手術での効能

    話題 - 2022/10/14

    これまで、馬の軟部組織の痛みには、フルニキニンメグルミン(バナミン®)が投与されることが多かったですが、近年では、副作用の少ない新しいタイプの薬剤が応用されてきています。一般的に、馬の抗炎症・鎮痛剤としては、COX-1およびCOX-2の両方の炎症介在物質を阻害する薬剤(フルニキニンメグルミン等)が使用されてきましたが、COX-1は胃腸粘膜の新陳代謝にも関わっているため、これを阻害することで、胃潰瘍や大腸炎などの副...

  • 子馬の足根骨不完全骨化による長期的な影響

    話題 - 2022/10/09

    子馬の病気を診療するときには、成馬になったときのパフォーマンスへの影響も考慮する必要があります。足根骨の不完全骨化は、立方骨の形成不全や、軟骨内骨化の遅延によって、健常な足根骨の緻密骨形成が妨げられる疾患です。通常は、栄養管理や運動制限によって治療されますが、不完全骨化の改善が遅れると、足根骨の変形や肢勢異常(飛節の外反や内反、鎌状飛節、直飛など)を続発して、慢性跛行や運動能力の低下を引き起こすこ...

  • 子馬の細菌性関節炎による長期的な影響

    話題 - 2022/10/09

    子馬の病気を診療するときには、成馬になったときのパフォーマンスへの影響も考慮する必要があります。子馬の細菌性関節炎は、全身疾患による抵抗力減退や、初乳の摂取不全による移行抗体不足が病因となる発症することが多く、抗生物質の全身的又は局所的投与、および、関節洗浄による治療が実施されることが一般的です。ここでは、子馬の細菌性関節炎が、成長後に競走馬としての能力に対して、どのような長期的な影響を与えるかを...

  • 子馬の支持靭帯切断術による長期的な影響

    話題 - 2022/10/08

    子馬の病気を診療するときには、成馬になったときのパフォーマンスへの影響も考慮する必要があります。一般的に、遠位支持靭帯(深屈腱の副靭帯)の切断術は、蹄関節の屈曲性肢変形症(いわゆるクラブフット)において、深屈腱から蹄骨に掛かる緊張を緩和することで、蹄繋軸前方破折の肢勢を矯正する目的で実施されます。ここでは、支持靭帯の切断術が、スポーツ馬の競技能力に対して、どのような長期的な影響を与えるかを調査した...

  • 疝痛手術後の牝馬での出産率

    話題 - 2022/10/05

    妊娠牝馬に対する疝痛手術後の、出産率が検証されています。参考文献:Drumm NJ, Embertson RM, Woodie JB, Ruggles AJ, Hopper SA, Fimmers R, Handler J. Factors influencing foaling rate following colic surgery in pregnant Thoroughbred mares in Central Kentucky. Equine Vet J. 2013 May;45(3):346-9.もし、妊娠中の繁殖牝馬が疝痛になってしまった場合、全身麻酔を要する開腹手術をすると、流産してしまうのではないか...

  • 牝馬の帝王切開後の繁殖能力

    話題 - 2022/09/29

    繁殖牝馬における帝王切開の後の繁殖能力が調査されています。参考文献:Abernathy-Young KK, LeBlanc MM, Embertson RM, Pierce SW, Stromberg AJ. Survival rates of mares and foals and postoperative complications and fertility of mares after cesarean section: 95 cases (1986-2000). J Am Vet Med Assoc. 2012 Oct 1;241(7):927-34.一般的に、馬の難産の症例では、15~25%に対して帝王切開が適応され、母体の生存率は81...

  • オス馬のシースの洗浄

    馬の飼養管理 - 2022/09/12

    オス馬のシースの解剖学ホースマンにとって、洗体やブラシ掛けなどの手入れは、楽しい仕事だと思いますが、シース(陰茎鞘)の洗浄となると、少し躊躇してしまうのかもしれません。しかし、オス馬のシースを定期的に洗浄することは、陰部の痛みや不快感を抑えるだけでなく、下部尿路の感染予防にもつながる非常に重要な作業になります。オス馬のシースは、馬の外陰部の構造物を指し、外鞘、包皮、陰茎の3つから成っています。通常...

  • 馬の高齢出産では子馬の競走成績が落ちる?

    話題 - 2022/08/24

    高齢の繁殖牝馬から生まれた子馬は、競走馬としてのレース成績が低くなるのでしょうか?この研究論文では、サラブレッドの繁殖牝馬の年齢と、生まれた子馬の競走成績に相関があるかを検討するため、2001~2010年に生まれてJRA登録されたサラブレッド17,885頭を対象にして、牝馬と種牡馬の年齢や平均獲得賞金指数、および、その子馬の勝利数との関連性が解析されました。参考文献:Sota Inoue. Influence of broodmare aging on its...

  • 牝馬のフケ対策

    馬の飼養管理 - 2022/07/29

    牝馬のフケには、頭を悩ませているホースマンも多いようです。馬用語で言うところの「フケ」とは、発情が来ているメス馬が、アグレッシブな異常行動を取ることを指します。具体的には、不機嫌で怒りっぽくなる、他の馬に向かって大声でいななく、激しく尻尾を振り回す、ヒトの扶助に従わない、壁を蹴とばす、後肢の挙上を嫌がる、突発的に予測不能な行動を取る、などが挙げられます。このため、ホースマンにとっては、馬の扱いや管...

  • ヘンダーソン去勢の利点と欠点

    診療 - 2022/07/24

    ヘンダーソン去勢にも利点と欠点がありますので、その両方を理解しておきましょう。馬の去勢の方法には、大きく分けて挫滅法と捻転法の2種類があり、古典的には、挫滅法が一般的に実施されてきました(結紮法を併用する場合もあり)。一方、近年では、成牛の去勢で多く実施されてきたヘンダーソン式の捻転法が、器具を少し改良(組織把持する部分の幅を長めにした器具)することで、馬の去勢にも応用されるようになっています。こ...

  • サラブレッドは進化しているのか?

    馬の飼養管理 - 2015/08/14

    競走馬としてのサラブレッドは本当に進化しているのでしょうか? 平地レース等に使役されるサラブレッドは、野生動物では無いため、当然ながら野生環境での淘汰を受けて進化していく事はありません。人間が優れた種牡馬を選別して、その馬の血筋を子孫に受け継がせることで、能力の高い馬を残しているのです。問題なのは、「優れた種牡馬」というものを判断する基準が、勝利数、勝率、競走タイム、獲得賞金などに偏っている事にあ...

  • オス馬とメス馬の産み分け?

    未分類 - 2015/08/09

    近い将来には、オス馬とメス馬の産み分けが出来るようになるのかもしれません。カナダの獣医繁殖サービスの企業は、“性別分別された種牡馬の精液”(Sex-sorted stallion semen)を提供するための研究を進めており(下記リンクの文献)、このシステムでは、高速流動細胞計測法(High-speed flow cytometry)を用いることで、X染色体を持つ精子とY染色体を持つ精子を、90~95%の精度で分別することが可能になります。つまり、もしオ...

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Rowdy Pony

Author:Rowdy Pony
名前: 石原章和
性別: 男性
年齢: アラフィフ
住所: 北関東
職業: 獣医師・獣医学博士
叩けよ、さらば開かれん!

質問、御意見、記事の要望等は下記まで
E-mail: rowdyponies@gmail.com

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