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カテゴリ:馬の感染症のエントリー一覧

  • 馬の病気:トリパノソーマ症

    馬の感染症 - 2015/11/04

    馬のトリパノソーマ症(Trypanosomiasis)について。トリパノソーマ症は、鞭毛虫類のトリパノソーマの感染によって起こる疾患で、原因原虫としては、Trypanosoma equiperdum、Trypanosoma evansi、Trypanosoma bruceiの三種類が重要であると言われています。馬のトリパノソーマ症のうち、Trypanosoma equiperdumの感染によって起こるものを媾疫(Covering sickness, Dourine)と呼び、生殖器感染(Genital infection)によって発症...

  • 馬の病気:馬ピロプラズマ症

    馬の感染症 - 2015/11/04

    馬ピロプラズマ症(Equine piroplasmosis)について。馬ピロプラズマ症は、ピロプラズマと呼ばれる原虫が、ダニ等の節足動物を介して感染する疾患で、馬バベシア症、馬胆汁熱、馬ダニ熱、馬マラリアなどと呼ばれた事もありました。原因となる原虫には、Theileria equi(旧名:Babesia equi)およびBabesia caballi(旧名:Piroplasma caballi)の二種類が含まれ、アフリカ大陸等で流行がみられます。日本での発生はありませんが、...

  • 馬の病気:レプトスピラ症

    馬の感染症 - 2015/11/03

    レプトスピラ症(Leptospirosis)について。レプトスピラ菌のうち、病原性をもつLeptospira interrogans sensu latoの感染によって起こる疾患で、人畜共通感染症(Zoonotic infection)に分類されます。レプトスピラ症は、野生動物や他の家畜と直接的または間接的に接触することで感染が成立し、その発生は世界的に広く存在しますが、日本では散発的な発生(Sporadic incidence)のみにとどまっています。レプトスピラ症の罹患馬は...

  • 馬の病気:仮性皮疽

    馬の感染症 - 2015/11/03

    仮性皮疽(Epizootic lymphangitis, False farcy)について。仮性皮疽は、ウマ科動物に起こる真菌感染症であり、伝染性リンパ管炎とも呼ばれ、原因菌は、Histoplasma capsulatum var. farciminosumになります。日本では、戦前の発生が終息して以降は、馬における発生は無く(ヒトや犬の感染例はあり)、家畜の届出伝染病に指定されています。仮性皮疽は、罹患馬の膿汁に接触して起こる創傷感染症ですが、媒介昆虫が伝播に寄与して...

  • 馬の病気:類鼻疽

    馬の感染症 - 2015/11/02

    類鼻疽(Melioidosis)について。類鼻疽の原因菌は、類鼻疽菌(Burkholderia pseudomallei)で、東南アジアやオーストラリアで発症が見られます。日本は清浄国で、届出伝染病に指定されています。類鼻疽の発症は、土壌中の菌のほか、感染した齧歯類の排泄物に汚染された飼料や水を介した経口感染(Oral infection)によって起こり、創傷感染や呼吸器感染(Wound/Respiratory infections)による伝播も報告されています。類鼻疽の罹...

  • 馬の病気:鼻疽

    馬の感染症 - 2015/11/02

    鼻疽(Glanders)について。鼻疽は、馬に特有な細菌性伝染病で、原因菌は鼻疽菌(Burkholderia mallei)で、罹患馬の鼻汁を介した直接感染によって伝播します。現在、鼻疽の発生は、東欧、南米、中東などで見られ、日本は清浄国です。日本では、人畜共通感染症(Zoonotic infection)として、家畜伝染病(法定伝染病)に指定されており、罹患馬は安楽処置(Euthanasia)されます。鼻疽の症状としては、急性型では、41度以上の発熱...

  • 馬の病気:馬伝染性子宮炎

    馬の感染症 - 2015/11/02

    馬伝染性子宮炎(Contagious equine metritis)について。馬伝染性子宮炎は、馬特有の細菌性生殖器感染症(Bacterial genital infection)で、原因菌はテイロレラ属菌のTaylorella equigenitalisです。日本では、1980年代に散発的に流行していたものの、2006年以降の発生はなく、日本は清浄国であることが確認されています。馬伝染性子宮炎は、交配による直接伝播のほか、ヒトの手指や器具等による間接伝播によって感染が起こりま...

  • 馬の病気:馬モルビリウイルス肺炎

    馬の感染症 - 2015/11/01

    馬モルビリウイルス肺炎(Morbillivirus pneumonia)について。馬モルビリウイルス肺炎の原因は、ニパウイルスと命名されており、パラミクソウイルス科、ヘニパウイルス属の新型ウイルスになります。このウイルスによる馬の感染は、1994年にオーストラリアで流行し、また、豚の感染が1998年にマレーシアで確認されました。ニパウイルス感染は、不顕性感染(Subclinical infection)しているコウモリの尿に触れることで起こり、馬か...

  • 馬の病気:馬の水胞性口炎

    馬の感染症 - 2015/11/01

    馬の水胞性口炎(Vesicular stomatitis)について。水胞性口炎は、南北アメリカ大陸で発生している、牛・豚・馬の感染症です。水胞性口炎の原因ウイルスは、ラブドウイルス科、ベシクロウイルス属に分類され、日本では家畜伝染病(法定伝染病)に指定されており、患畜として診断された場合には殺処分の対象となります。水胞性口炎の伝播様式は、十分には解明されておらず、節足動物などのベクターや、ウイルスの増幅動物の関与が示...

  • 馬の病気:アフリカ馬疫

    馬の感染症 - 2015/11/01

    アフリカ馬疫(African horse sickness)について。アフリカ馬疫は、アフリカ大陸で発生する致死率(Mortality rate)の高い伝染病で、中近東からインドでも流行したことがあります。アフリカ馬疫の原因ウイルスは、レオウイルス科、オルビウイルス属に分類されており、吸血昆虫(Hematophagous insect)によってウイルスを含む血液が媒介されて伝播します。日本では家畜伝染病(法定伝染病)に指定されており、患畜として診断され...

  • 馬の病気:馬ウイルス性動脈炎

    馬の感染症 - 2015/10/31

    馬ウイルス性動脈炎(Equine viral arteritis)について。馬ウイルス性動脈炎は、日本では届出伝染病に指定されており、日本には存在しないことが確かめられています。馬ウイルス性動脈炎の原因ウイルスは、アルテリウイルス属に分類されており、生殖器感染(Genital infection)や呼吸器感染(Respiratory infection)によって流行することが知られています。馬ウイルス性動脈炎の症状は多様で、発熱(Fever)、沈鬱(Depression...

  • 馬の病気:ゲタウイルス感染症

    馬の感染症 - 2015/10/31

    馬のゲタウイルス感染症(Getah virus infection)について。ゲタウイルス感染症の原因ウイルスは、トガウイルス科、アルファウイルス属に分類され、蚊によって媒介されます。日本では、1978年に流行が見られましたが、ワクチンが開発された1980年以降の流行は確認されていません。ゲタウイルス感染症の症状は、発熱(Fever)、発疹(Exanthema)、後肢の浮腫(Hind limb edema)を特徴とし、下顎リンパ節腫脹(Mandibular lymph n...

  • 馬の病気:日本脳炎

    馬の感染症 - 2015/10/31

    日本脳炎(Japanese encephalitis)について。日本脳炎の原因ウイルスは、フラビウイルス科、フラビウイルス属に分類され、吸血昆虫(Hematophagous insect)によってウイルスを含む血液が媒介されて伝播します。馬にもヒトにも感染する人畜共通感染症(Zoonotic infection)ですが、日本では1968年以降は、散発的な症例(Sporadic cases)のみが報告されています。日本脳炎の症状としては、まず40度程度の発熱(Fever)を呈した後...

  • 馬の病気:馬伝染性貧血

    馬の感染症 - 2015/10/30

    馬伝染性貧血(Equine infectious anemia)について。馬伝染性貧血の原因ウイルスは、レトロウイルス科、レンチウイルス属に分類され、吸血昆虫(Hematophagous insect)によってウイルスを含む血液が媒介されて伝播するほか、妊娠母馬から子馬への垂直感染(Vertical transmission)も起こることが知られています。馬伝染性貧血の症状としては、まず、40度以上の発熱(Fever)や貧血(Anemia)、白血球減少症(Leukopenia)、黄疸...

  • 馬の病気:馬鼻肺炎

    馬の感染症 - 2015/10/30

    馬鼻肺炎(Equine rhinopneumonitis)について。馬鼻肺炎は、馬ヘルペスウイルス(Equine herpesvirus: EHV)の1型および4型の感染(EHV-1/4 infection)によって、呼吸器症状(Respiratory signs)、流産(Abortion)、神経症状(Neurologic signs)などを起こす疾患です。日本の競走馬においては、発熱を呈した馬の約18%において、馬鼻肺炎が原因であったことが報告されています。EHVは、鼻汁を介した飛沫感染(Droplet infect...

  • 馬の病気:馬インフルエンザ

    馬の感染症 - 2015/10/30

    馬インフルエンザ(Equine influenza)について。馬インフルエンザウイルスの感染に起因して、急性呼吸器症状(Acute respiratory signs)を起こす疾患です。日本では、1971年に初めて流行(Epidemic)して、2007年に再び大規模な流行が起こりました。馬インフルエンザウイルスは、オルソミクソウイルス科のA型に分類され、罹患馬の咳などの飛沫を健常馬が吸入することで伝播します。馬インフルエンザの症状としては、初期病態では...

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Author:Rowdy Pony
名前: 石原章和
性別: 男性
年齢: アラフィフ
住所: 北関東
職業: 獣医師・獣医学博士
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質問、御意見、記事の要望等は下記まで
E-mail: rowdyponies@gmail.com

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