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2023年01月のエントリー一覧

  • 馬の文献:冠関節固定術(Sod et al. 2007)

    文献 - 2023/01/31

    「馬の冠関節固定術の体外力学的比較:スプーン型プレートおよび軸性DCPと遠軸性経関節螺子」Sod GA, Mitchell CF, Hubert JD, Martin GS, Gill MS. In vitro biomechanical comparison of equine proximal interphalangeal joint arthrodesis techniques: prototype equine spoon plate versus axially positioned dynamic compression plate and two abaxial transarticular cortical screws inserted in lag fashion. Vet Surg....

  • 馬の文献:冠関節固定術(Knox et al. 2006)

    文献 - 2023/01/30

    「プレートと螺子の併用による馬の冠関節固定術:1994~2003年の53症例」Knox PM, Watkins JP. Proximal interphalangeal joint arthrodesis using a combination plate-screw technique in 53 horses (1994-2003). Equine Vet J. 2006; 38(6): 538-542.この研究論文では、馬の冠関節固定術(Pastern arthrodesis)における、より治療効果の高い術式を評価するため、1994~2003年において、プレート(DCP: Dynamic Compression Pla...

  • 馬の文献:冠関節固定術(Read et al. 2005)

    文献 - 2023/01/29

    「馬の冠関節固定術:二本の5.5mm皮質骨螺子と三本の5.5mm皮質骨螺子の生体力学的比較」Read EK, Chandler D, Wilson DG. Arthrodesis of the equine proximal interphalangeal joint: a mechanical comparison of 2 parallel 5.5 mm cortical screws and 3 parallel 5.5 mm cortical screws. Vet Surg. 2005; 34(2): 142-147.この研究論文では、馬の冠関節固定術(Pastern arthrodesis)における、より強度の高い術式を評価するた...

  • 馬の文献:冠関節固定術(Watt et al. 2002)

    文献 - 2023/01/28

    「馬の冠関節固定術:二枚の3.5mm七孔幅広DCPと4.5mm五孔幅狭DCPの生体力学的比較」Watt BC, Edwards RB 3rd, Markel MD, McCabe R, Wilson DG. Arthrodesis of the equine proximal interphalangeal joint: a biomechanical comparison of two 7-hole 3.5-mm broad and two 5-hole 4.5-mm narrow dynamic compression plates. Vet Surg. 2002; 31(1): 85-93.この研究論文では、馬の冠関節固定術(Pastern arthrodesis)における、...

  • 馬の文献:冠関節固定術(Watt et al. 2001)

    文献 - 2023/01/27

    「馬の冠関節固定術:三本の4.5mm皮質骨螺子と二本の5.5mm皮質骨螺子の生体力学的比較」Watt BC, Edwards RB 3rd, Markel MD, McCabe R, Wilson DG. Arthrodesis of the equine proximal interphalangeal joint: a biomechanical comparison of three 4.5-mm and two 5.5-mm cortical screws. Vet Surg. 2001; 30(3): 287-294.この研究論文では、馬の冠関節固定術(Pastern arthrodesis)においてより強度の高い術式を評価するため...

  • 馬の文献:冠関節固定術(Schaer et al. 2001)

    文献 - 2023/01/26

    「22頭の馬における冠関節固定術」Schaer TP, Bramlage LR, Embertson RM, Hance S. Proximal interphalangeal arthrodesis in 22 horses. Equine Vet J. 2001; 33(4): 360-365.この研究論文では、馬の冠関節固定術(Pastern arthrodesis: Proximal interphalangeal arthrodesis)の治療効果を評価するため、1986~1998年にかけて、冠関節の慢性骨関節炎(Chronic osteoarthritis)や繋部の重度外傷(Severe traumatic injury of p...

  • 馬の文献:炎症性気道疾患(Read et al. 2012)

    文献 - 2023/01/25

    「炎症性気道疾患の罹患馬におけるクレンブテロールの持続的投与による気道反応性および発汗への影響」Read JR, Boston RC, Abraham G, Bauquier SH, Soma LR, Nolen-Walston RD. Effect of prolonged administration of clenbuterol on airway reactivity and sweating in horses with inflammatory airway disease. Am J Vet Res. 2012; 73(1): 140-145.この研究では、馬の炎症性気道疾患(Inflammatory airway disease)に有用...

  • エコー誘導による馬の下歯槽神経ブロック

    話題 - 2023/01/24

    馬の歯科疾患では、保存療法に難治性を呈した症例においては、罹患歯の抜歯が根治療法として選択される場合もあります。ここでは、下顎臼歯の抜歯のために実施される下歯槽神経ブロックの手法について比較検討した知見を紹介します。参考文献:Lloyd-Edwards RA, Ferrao-van Sommeren A, Hermans H, Tersmette AA, Veraa S, van Loon JPAM. Comparison of blind, ultrasound- and neurostimulator-guided methods of percutaneous ...

  • 馬の抜歯後に起こる菌血症

    話題 - 2023/01/23

    馬の歯科疾患では、保存療法に難治性を呈した症例においては、罹患歯の抜歯が根治療法として選択される場合もあります。ここでは、馬の抜歯治療をした後に起こる菌血症に関する知見を紹介します。参考文献:Kern I, Bartmann CP, Verspohl J, Rohde J, Bienert-Zeit A. Bacteraemia before, during and after tooth extraction in horses in the absence of antimicrobial administration. Equine Vet J. 2017 Mar;49(2):178-182....

  • 馬の臼歯の抜歯治療での長期合併症

    話題 - 2023/01/22

    馬の歯科疾患では、保存療法に難治性を呈した症例においては、罹患歯の抜歯が根治療法として選択される場合もあります。ここでは、馬の臼歯の抜歯治療における、長期的な合併症の発生状況を調査した知見を紹介します。この研究では、英国のエジンバラ大学の獣医病院において、2004~2018年にかけて、臼歯の抜歯治療が実施された428頭の症例馬における、医療記録の回顧的解析、および、長期的な合併症に関する聞き取り調査が行なわ...

  • 馬の文献:炎症性気道疾患(Richard et al. 2012)

    文献 - 2023/01/21

    「炎症性気道疾患の罹患馬におけるサーファクタント蛋白Dの血清濃度」Richard EA, Pitel PH, Christmann U, Lekeux P, Fortier G, Pronost S. Serum concentration of surfactant protein D in horses with lower airway inflammation. Equine Vet J. 2012; 44(3): 277-281.この研究では、馬の炎症性気道疾患(Inflammatory airway disease)の有用な診断法を検討するため、42頭のスタンダードブレッド競走馬における、内視鏡検査...

  • 馬の虚血再灌流障害でのポストコンディショニング

    話題 - 2023/01/20

    馬の小腸の絞扼性疾患(空腸捻転や有茎性脂肪腫、網嚢孔捕捉など)では、絞扼を整復して虚血していた箇所に血流を回復させると、その再灌流が原因で組織損傷が起こってしまうという現象が知られており、また、その際に流出する炎症性物質によって、他の部位の腸管が通過障害(術後イレウス)を続発したり、全身の多臓器が損傷を受けるという危険性が指摘されています。ここでは、そのような虚血再灌流障害(Ischemia-reperfusion i...

  • 馬の虚血再灌流でのリドカイン投与

    話題 - 2023/01/19

    馬の小腸の絞扼性疾患(空腸捻転や有茎性脂肪腫、網嚢孔捕捉など)では、絞扼を整復して虚血していた箇所に血流を回復させると、その再灌流が原因で組織損傷が起こってしまうという現象が知られており、また、その際に流出する炎症性物質によって、他の部位の腸管が通過障害(術後イレウス)を続発したり、全身の多臓器が損傷を受けるという危険性が指摘されています。ここでは、そのような虚血再灌流障害(Ischemia-reperfusion i...

  • 馬の虚血再灌流障害における空腸の虚弱性

    話題 - 2023/01/18

    馬の小腸の絞扼性疾患(空腸捻転や有茎性脂肪腫、網嚢孔捕捉など)では、絞扼を整復して虚血していた箇所に血流を回復させると、その再灌流が原因で組織損傷が起こってしまうという現象が知られており、また、その際に流出する炎症性物質によって、他の部位の腸管が通過障害(術後イレウス)を続発したり、全身の多臓器が損傷を受けるという危険性が指摘されています。ここでは、そのような虚血再灌流障害(Ischemia-reperfusion i...

  • 馬の文献:炎症性気道疾患(Richard et al. 2009)

    文献 - 2023/01/17

    「無症候性の炎症性気道疾患がインパルス・オシロメトリー評価された馬の呼吸器機能に与える影響」Richard EA, Fortier GD, Denoix JM, Art T, Lekeux PM, Van Erck E. Influence of subclinical inflammatory airway disease on equine respiratory function evaluated by impulse oscillometry. Equine Vet J. 2009; 41(4): 384-389.この研究では、馬の炎症性気道疾患(Inflammatory airway disease)の有用な診断法を検討するた...

  • サク癖する馬は疝痛になり易い?

    話題 - 2023/01/16

    サク癖は、馬用語で「グイッポ」とも呼ばれ、固定された物体を前歯で咥えて、それを支点にして頭頚部を屈曲させながら空気を飲み込むような動作を指します。ここでは、サク癖をする馬としない馬で、疝痛の発生状況の違いを比較した知見を紹介します。この研究では、米国のUCデービスの獣医大学病院にて、2006~2008年に診察を受けた227頭の疝痛馬および347頭の対照馬において、馬主への聞き取り調査および疝痛病態に関する医療記録...

  • 馬はサク癖を見て真似をする?

    話題 - 2023/01/15

    サク癖は、馬用語で「グイッポ」とも呼ばれ、固定された物体を前歯で咥えて、それを支点にして頭頚部を屈曲させながら空気を飲み込むような動作を指します。ここでは、馬がサク癖を始める要因について調査した知見を紹介します。この研究では、米国のコーネル大学の調査で、401名の馬主に対して聞き取り調査が行なわれ、計3,574頭の飼養馬におけるサク癖の発生状況の調査、および、オッズ比(OR)の算出による危険因子の解析が行な...

  • 馬のサク癖では空気を飲んでいない?

    話題 - 2023/01/14

    サク癖は、馬用語で「グイッポ」とも呼ばれ、固定された物体を前歯で咥えて、それを支点にして頭頚部を屈曲させながら空気を飲み込むような動作を指します。ここでは、馬のサク癖における「空気を飲み込む」という動作の真偽を調査した知見を紹介します。この研究では、サク癖行動をしたいる馬の頭頚部を、X線透視装置および内視鏡で撮影することで、咽頭から食道近位部における空気の移動状況が解析されました。参考文献:McGreev...

  • 馬の文献:炎症性気道疾患(Bedenice et al. 2008)

    文献 - 2023/01/13

    「炎症性気道疾患と診断された馬における咳嗽、気管支肺胞洗浄液の細胞学的検査、および、肺機能の関係」Bedenice D, Mazan MR, Hoffman AM. Association between cough and cytology of bronchoalveolar lavage fluid and pulmonary function in horses diagnosed with inflammatory airway disease. J Vet Intern Med. 2008; 22(4): 1022-1028.この研究では、馬の炎症性気道疾患(Inflammatory airway disease)の病態把握のため...

  • 馬の腹水採取のためのエコー検査

    話題 - 2023/01/12

    腹水検査は、疝痛などの馬の腸管疾患での診断法の一つとして実施されており、罹患臓器のすぐ傍にある体液の性状を評価できる点で、多様な腹腔内病態の有無や重篤度を診断する一助になると言われています。ここでは、腹水採取のための腹部エコー検査所見について調査した知見を紹介します。この研究では、イタリアのペルージャ大学の獣医病院において、腹部エコー検査の実施と腹水検査が試みられた109頭の症例馬における医療記録の...

  • 腹水検査での馬の肝疾患の診断

    話題 - 2023/01/12

    腹水検査は、疝痛などの馬の腸管疾患での診断法の一つとして実施されており、罹患臓器のすぐ傍にある体液の性状を評価できる点で、多様な腹腔内病態の有無や重篤度を診断する一助になると言われています。ここでは、成馬の肝疾患における腹水検査の所見と、胃腸疾患との鑑別能について調査した知見を紹介します。この研究では、スペインのバルセロナ大学の獣医病院において、2010~2014年にかけて、疝痛または肝疾患の疑いで診察を...

  • 腹水検査での産後牝馬の診断

    話題 - 2023/01/11

    腹水検査は、疝痛などの馬の腸管疾患での診断法の一つとして実施されており、罹患臓器のすぐ傍にある体液の性状を評価できる点で、多様な腹腔内病態の有無や重篤度を診断する一助になると言われています。ここでは、出産後の牝馬における腹水検査の所見について調査した知見を紹介します。この研究では、英国とオーストラリアの二箇所の馬病院において、出産後の救急医療診察を受けた110頭の牝馬における腹水検査の所見と、医療記...

  • 馬の文献:炎症性気道疾患(Allen et al. 2006)

    文献 - 2023/01/11

    「プアパフォーマンスの診断のため来院した全米狩猟競技馬における炎症性気道疾患の有病率」Allen KJ, Tremaine WH, Franklin SH. Prevalence of inflammatory airway disease in national hunt horses referred for investigation of poor athletic performance. Equine Vet J Suppl. 2006; (36): 529-534.この研究では、馬の炎症性気道疾患(Inflammatory airway disease)の病態把握のため、2003~2005年にかけて、プアパフォー...

  • 調馬索での馬の診断麻酔の判定

    話題 - 2023/01/10

    一般的に、馬の歩様検査では、跛行が軽度で評価が困難な場合には、調馬索運動で歩様異常を明瞭化させることがあります。しかし、回転運動では、頭部や骨盤の上下動に左右差が生じるだけでなく、内側または外側への馬体の傾斜という新たな要素が加わるため、歩様評価を複雑にしてしまう懸念があります。この問題を検証するため、下記の研究では、後肢跛行を呈した13頭の症例馬を用いて、診断麻酔の実施前と実施後における仙骨部の動...

  • 調馬索と直線での馬の歩様対称性の変化

    話題 - 2023/01/10

    一般的に、馬の歩様検査では、軽度な跛行ほど評価が難しいことが知られており、被験馬に調馬索運動をさせることで、跛行症状を明瞭化させる手法が用いられています。しかし、回転運動における馬体動作の非対称性が、歩様評価の正確性を下げてしまう懸念もあります。この問題を検証するため、下記の研究では、201頭の健常馬を用いて、直線運動および調馬索運動における頭頂部/仙骨部の動きを加速度センサーで計測して、直線と左右の...

  • 調馬索での馬の歩様検査の正確性

    話題 - 2023/01/09

    一般的に、馬の歩様検査では、軽度な跛行ほど評価が難しいことが知られており、評価者同士で跛行の有無を合意できる確率は、跛行グレードが1.5以上では93%なのに対して、1.5未満では62%に過ぎないことが報告されています[1]。このため、被験馬に調馬索運動をさせることで、跛行症状を明瞭化させる手法が頻繁に用いられていますが、回転運動における馬体動作の非対称性が評価の正確性を下げてしまう懸念もあります。この問題を検証...

  • 馬の文献:炎症性気道疾患(Mazan et al. 2005)

    文献 - 2023/01/09

    「レントゲン検査所見の点数化では炎症性気道疾患の診断価値が不足している」Mazan MR, Vin R, Hoffman AM. Radiographic scoring lacks predictive value in inflammatory airway disease. Equine Vet J. 2005; 37(6): 541-545.この研究では、馬の炎症性気道疾患(Inflammatory airway disease)に有用な診断法を検討するため、16頭の健常な対照馬(Control horses)、および、33頭の炎症性気道疾患の罹患馬における、胸部レント...

  • 馬の喉頭片麻痺での外科的治療法の比較

    話題 - 2023/01/08

    一般的に、馬の喉頭片麻痺に対する外科的治療では、治療成功率は60~80%と多様であることが知られており[1,2]、内視鏡で観察される披裂軟骨の外転や声門の断面積などで、治療効果が推測されてきました[3,4]。しかし、近年の研究では、喉頭から気管開口部までの構造を三次元的に解析することで、通気のメカニズムを評価できるようになってきました[5]。そこで、下記の研究では、馬の屠体から採取した喉頭軟骨(10個)を用いて、喉頭...

  • 馬の喉頭片麻痺に対する披裂角切除術

    話題 - 2023/01/08

    一般的に、馬の喉頭片麻痺に対する外科的治療では、喉頭形成術(タイバック手術)に声嚢声帯切除術を併用する術式が選択肢の一つとされていますが、長期経過を評価した研究では、八割近い症例において、披裂軟骨炎や軟部組織虚脱などの異常所見が認められています[1,2]。このため、喉頭形成術が失敗した場合には、披裂軟骨を部分切除または亜全切除する術式が提唱されており、インプラントを使わないメリットと(感染リスクが低い...

  • 馬の声帯切除術による経喉頭抵抗の緩和

    話題 - 2023/01/07

    一般的に、馬の喉頭片麻痺において、運動中に披裂軟骨の部分的外転(RakestrawグレードB)を維持する機能が残っていれば、喉頭形成術(タイバック手術)は必須ではないと考えられています。しかし、その場合でも、運動中に片側の声帯虚脱を起こす症例が散見され、22%の症例では披裂軟骨と声帯の虚脱が併発し、5%の症例では声帯虚脱だけ起こることが報告されています[1]。このような症例に対しては、喉頭形成術よりも侵襲性が低い声...

  • 馬の文献:炎症性気道疾患(Wood et al. 2005)

    文献 - 2023/01/07

    「英国の若齢競走馬における炎症性気道疾患、鼻汁排出、および、呼吸器感染」Wood JL, Newton JR, Chanter N, Mumford JA. Inflammatory airway disease, nasal discharge and respiratory infections in young British racehorses. Equine Vet J. 2005; 37(3): 236-242.この研究では、馬の炎症性気道疾患(Inflammatory airway disease)の病態解明のため、1993~1996年にかけて、無作為抽出(Random selection)された148頭の二...

  • 馬に関連した頭部骨折の傾向(ドイツ)

    話題 - 2023/01/06

    ホースマンが馬に蹴られる事故が起きた際に、頭部への外傷は重症化する危険性が高いことから、特に予防対策が重要であると言えます。一般的に、馬に関連した怪我のうち、頭部骨折は19~54%を占めることが報告されています[1,2]。ここでは、馬に関連した怪我の中でも、頭部骨折の病態や発生状況、予後に関わる因子などを評価した知見を紹介します。この研究では、ドイツのハノーバー医科大学において、2000~2015年にかけて、馬に関...

  • 児童における馬に関わる怪我(豪州)

    話題 - 2023/01/06

    大変残念なことに、オーストラリアでは、児童におけるスポーツ関連死のうち、実に1/4が乗馬関連の怪我であると言われており、その予防対策が重要になっています。ここでは、オーストラリアでの児童医療施設の医療記録から、馬に関連した怪我を抽出して、その発生状況や発生原因、予防に関係する要因を調査した知見を紹介します。参考文献:Wolyncewicz GEL, Palmer CS, Jowett HE, Hutson JM, King SK, Teague WJ. Horse-related i...

  • ホースマンの怪我の発生状況(米国)

    話題 - 2023/01/05

    ホースマンの怪我は、馬に乗っている時と馬を曳いている時で、どちらが多いのかが調査されています。この研究では、米国のケンタッキー大学病院の外傷科において、2003~2007年にかけて、馬に関連した外傷を負った284人の患者における、医療記録の回顧的解析が行なわれました。参考文献:Carmichael SP 2nd, Davenport DL, Kearney PA, Bernard AC. On and off the horse: mechanisms and patterns of injury in mounted and unmou...

  • 馬の文献:炎症性気道疾患(Moore et al. 1997)

    文献 - 2023/01/05

    「炎症性気道疾患を呈したスタンダードブレッド競走馬における気管支洗浄液の炎症マーカー:インターフェロン・アルファへの反応」Moore BR, Krakowka S, Mcvey DS, Cummins JM, Robertson JT. Inflammatory markers in bronchoalveolar lavage fluid of standardbred racehorses with inflammatory airway disease: response to interferon-alpha. Equine Vet J. 1997; 29(2): 142-147.この研究では、馬の炎症性気道疾患(Inflamm...

  • エンデュランス競技の直後に起こる疝痛

    話題 - 2023/01/04

    エンデュランスの競技馬では、競技を棄権する理由の一つとして疝痛が挙げられており、発症率も高いことが報告されています[1]。ここでは、エンデュランスの競技馬における疝痛の傾向を調査した知見を紹介します。この研究では、米国のカリフォルニア州の二箇所の馬病院において、2000~2010年にかけて、エンデュランス競技のあとの48時間以内に疝痛を発症した36頭の馬における、医療記録の回顧的解析が行なわれました。参考文献:F...

  • 疝痛の手術後での平地レースへの復帰率

    話題 - 2023/01/04

    馬の疝痛治療での開腹術は、侵襲性や合併症の危険も大きく、施術を判断する際には、術後にパフォーマンスを維持できるか否かも、重要な判断要因であると言えます。ここでは、競走馬における疝痛手術と、その後のレース復帰率や競走成績を調査した知見を紹介します。この研究では、米国のカリフォルニア州の馬病院において、1996~2010年にかけて、疝痛治療のために開腹術が実施された85頭のサラブレッド競走馬における、医療記録の...

  • 疝痛の手術後での乗馬競技への復帰率

    話題 - 2023/01/03

    馬の疝痛治療での開腹術は、侵襲性や合併症の危険も大きく、施術を判断する際には、術後にパフォーマンスを維持できるか否かも、重要な判断要因であると言えます。ここでは、疝痛の手術と、その後の乗馬競技への復帰率を調査した知見を紹介します。この研究では、デンマークのコペンハーゲン大学の大動物病院において、2005~2010年にかけて、疝痛の治療のために開腹術が実施された88頭の症例馬における、医療記録の回顧的解析、長...

  • 馬の文献:炎症性気道疾患(Moore et al. 1995)

    文献 - 2023/01/03

    「炎症性気道疾患を呈したスタンダードブレッド競走馬における気管支洗浄液の細胞学的検査」Moore BR, Krakowka S, Robertson JT, Cummins JM. Cytologic evaluation of bronchoalveolar lavage fluid obtained from standardbred racehorses with inflammatory airway disease. Am J Vet Res. 1995; 56(5): 562-567.この研究では、馬の炎症性気道疾患(Inflammatory airway disease)の病態解明のため、プアパフォーマンスや咳嗽...

  • 馬のキャスト褥瘡のサーモグラフィ検査

    話題 - 2023/01/02

    馬のキャスト固定は、外固定法の一つで、骨折の保存療法のほか、肢軸異常の矯正や重度皮膚欠損を治療する目的で、比較的頻繁に実施されますが、合併症も一定確率で起こり得ることが知られています。ここでは、馬の四肢への半肢/全肢キャストによる合併症の発生状況、および、サーモグラフィ検査の有用性を調査した知見を紹介します。この研究では、ベルギーのゲント大学の大動物病院において、2005~2007年にかけて、キャスト固定...

  • 馬のキャスト固定での蹄葉炎

    話題 - 2023/01/02

    馬のキャスト固定は、外固定法の一つで、骨折の保存療法のほか、肢軸異常の矯正や重度皮膚欠損を治療する目的で、比較的頻繁に実施されますが、合併症も一定確率で起こり得ることが知られています。ここでは、馬の四肢に用いられる半肢/全肢キャストおよびピンキャストにおける、負重性蹄葉炎の発生状況を調査した知見を紹介します。この研究では、米国のコロラド州立大学の馬病院において、2000~2009年にかけて、半肢ギプス、全...

  • 馬のキャスト固定での合併症

    話題 - 2023/01/01

    馬のキャスト固定は、外固定法の一つで、骨折の保存療法のほか、肢軸異常の矯正や重度皮膚欠損を治療する目的で、比較的頻繁に実施されますが、合併症も一定確率で起こり得ることが知られています。ここでは、馬の四肢に用いられる半肢または全肢キャストにおける、合併症の発生状況を調査した知見を紹介します。この研究では、米国の四箇所の獣医大学病院において、1996~2007年にかけて、半肢/全肢キャストで治療された398頭の症...

  • 馬の文献:運動誘発性肺出血(Costa et al. 2012)

    文献 - 2023/01/01

    「サラブレッド競走馬における循環中のアンジオテンシン変換酵素と運動誘発性肺出血の関係」Costa MF, Ronchi FA, Ivanow A, Carmona AK, Casarini D, Slocombe RF. Association between circulating angiotensin-converting enzyme and exercise-induced pulmonary haemorrhage in Thoroughbred racehorses. Res Vet Sci. 2012; 93(2): 993-994.この研究では、馬の運動誘発性肺出血(Exercise-induced pulmonary hemorrhage)に有...

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Author:Rowdy Pony
名前: 石原章和
性別: 男性
年齢: 40代
住所: 茨城県
職業: 獣医師・獣医学博士
叩けよ、さらば開かれん!

取り上げて欲しいトピックがあれば下記まで
E-mail: rowdyponies@gmail.com

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