火事を知らせたミュール
未分類 - 2015年08月07日 (金)

アメリカ南部のテネシー州では、火事場から飼主を救ったミュールが話題になっています(The Horse Newsletter, January 6th, 2009, Article #13392)。
テネシー州のとある田舎町に住むジョレーンさんは、お父さんから受け継いだミュールの“Lou”を飼っていました。新年の晩に郊外の自宅で眠っていたジョレーンさんは、深夜Louの叫び声で起こされます。間一髪で外に飛び出したジョレーンさんは、自宅が炎に包まれ崩れていくのを見て、九死に一生を得たことを知りました。
ジョレーンさんは一人暮らしで、付近には他の民家もなく、裏庭で叫ぶLouの声に目覚めなければ恐らく助からなかった、と涙ぐみました。そして、「私は全ての財産を無くしたが、Louがいなければ命も失っていたでしょう。本当に神に感謝します」と、話してくれたそうです。
このお話のミュールが、本当に飼主を助けようと思って叫んだのかどうかは分かりません。もしかしたら、騒然とする火事場の雰囲気に興奮して泣き声を上げただけなのかもしれません。でも、一人で暮らすジョレーンさんのためを思い、何かの役に立てばと愛娘にミュールを残したお父さんの思いが、こんな形で通じたのだとしたら、本当に良かったなぁ、と少し心の温まる気持ちになりました。
Copyright (C) nairegift.com/freephoto/, freedigitalphotos.net/, ashinari.com/ All Rights Reserved.