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手足口病が減った!新型コロナはナゼ減らない?

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新型コロナウイルス感染症に対する私たちの対策は、本当に不十分なのでしょうか?

日本での新型コロナの感染拡大が報じられるなか、子供の「手足口病」の患者数が、昨年の100分の一だったというニュースが目に留まりました。手足口病とは、エンテロウイルスの感染によって起こり、ヘルパンギーナやプール熱と合わせて、子供の三大夏風邪と呼ばれています。このウイルスは、飛沫感染と接触感染によって伝搬し、マスク着用や手洗い・消毒による予防が重要であると言われており、新型コロナの対策と同じです。つまり、昨今の新型コロナ感染への予防対策が奏功したことが、昨年よりも患者数が大きく減った要因であると推測されています。

ここで不思議に感じるのが、なぜマスク着用や手洗いによって手足口病は大幅に減っているのに、新型コロナは感染拡大が続いているのか?という点です。この二種類はいずれもRNAウイルスで、粒子サイズはあまり変わりませんので、マスクによる飛沫対策に大きな差があるとは思えません。また、エンテロウイルス(ノンエンベロープウイルス)は、コロナウイルス(エンベロープウイルス)に比べて、むしろ、アルコールや消毒剤に抵抗力が強いので、手洗い・消毒が新型コロナに効いていない訳でもなさそうです。

もし、大人と子供の違いを挙げるとすると、いわゆるエピセンターと呼ばれている場所(夜の街、飲食店、ライブハウスなど)には、子供だけでは殆ど行かないという点です。また、満員電車などの人が密集する場所も、子供よりも大人のほうが接する機会が多そうな気がします。そう考えると、私たち大人も子供に負けないように、みんなで感染対策に取り組んで、新型コロナのパンデミックを抑え込んでいくべきなのかもしれません。子供たちが頑張って感染症を100分の一に減らせるのであれば、きっと大人にも出来るハズだと思います。

ただ、手足口病がそんなに減っているのであれば、対策が同じである新型コロナもかなり抑え込めているのでは?という見方もできます。手足口病の情報は、症状を示した「患者数」であるのに対して、新型コロナのデータは、PCR陽性を示した「ウイルス付着者数」(=厳密な感染者数ではない)であるという違いがあります。実際のところ、新型コロナによる死者数は少なく、例年の全国の死者総数と比べると、わずか0.1%以下であると言われています。また、無症状のPCR陽性者が多いという事実も、もともと“毒性”は低い病原体であることを示していて、厳密な意味での新型コロナの患者数は抑え込めているという事なのかもしれません。

いずれにしても、新型コロナの“感染者数”、および、検査数に占める感染者数の割合(いわゆる陽性率)は増加傾向にありますので、私たちも気を緩めることなく、シッカリと感染予防対策に取り組んでいくべきだと思います。

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Author:Rowdy Pony
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