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新型コロナの死亡率は水増しされている?

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新型コロナウイルス感染症の死亡率は本当に正確なのでしょうか?

最近、アメリカ疾病予防管理センター(CDC: Centers for Disease Control and Prevention)は、米国での新型コロナの死者数は20万人を越えているものの、その中で、純粋に新型コロナで亡くなった方は6%に過ぎないことを発表しました。たとえば、新型コロナの感染から回復した人でも、その後に他の病気や事故で亡くなった場合には、新型コロナでの死者であると見なされていた訳です。実は、日本の厚生労働省も、新型コロナのPCR陽性者が死亡した場合、“死因に関わらず”、全てを新型コロナでの死者として報告するように都道府県などに通知していたと言われています。つまり、新型コロナの感染から回復した日本人でも、その後、他の死因で亡くなったときには、新型コロナの死者数にカウントされてしまう訳です。

このようなデータの出し方をしていると、新型コロナの死亡率が水増しされてしまい、ウイルスの病原性の強さを正確に判断できません。また、ソーシャルディスタンス政策や指定感染症の基準(現在は2類相当)など、社会的影響の大きい施策の必要性や妥当性を決める際にも、新型コロナの死亡率というのは最も重要な指標の一つになりますので、無闇にリスクを煽るような死亡率の算出法をするべきではないと思います。勿論、新型コロナは未知のウイルスですので、陽性者の病気の経過を把握するという意味では、全数を報告するということ自体には意味があると思います。しかし、その場合にも、新型コロナが直接の死因なのかどうかに基づいて、死者数と関連死者数とを分けて統計を出せば済むハズですが(インフルエンザ等はそのようなデータの出し方です)、今は全部をまとめて新型コロナの死者数として報道されているように見えます。

ひとつ別の例を挙げてみます。普通の「風邪」の原因には、ライノウイルス、アデノウイルス、旧型コロナウイルス等が含まれ、風邪のウイルスのうち、ライノウイルスが約四割を占めているようです。毎年、風邪をひく日本人は何千万人もいますが、ライノウイルスによる死亡率は殆どゼロであると言われています。なぜなら、ライノウイルス感染症が直接の死因となって亡くなる方は皆無だからです。しかし、風邪は万病の元と言われるように、風邪から肺炎へと悪化して亡くなる方は数多くいらっしゃいます。日本での毎年の肺炎の死者数は10万人以上にのぼることが知られており、この中には、ライノウイルスによる風邪をこじらせて肺炎となって死亡しているケースも数多くあると推測されます。しかし、そのような方々をライノウイルスの死者数としてはカウントしません。

そう考えると、新型コロナの陽性者(=ウイルス付着者)において、“死因に関わらず”に全ての死亡を新型コロナが原因だと見なしてしまうことには強い違和感を持ちます。新型コロナを正しく恐れるためには、新型コロナを正しく知ることが不可欠なハズですが、少なくとも死亡率に関しては、正しいデータは示されていないのではないでしょうか。

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Author:Rowdy Pony
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