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馬の腎脾間捕捉でのローリング法

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腎脾間捕捉(Nephrosplenic entrapment)におけるローリング法について。

大結腸左背方変位(Large colon left dorsal displacement)の罹患馬における腎脾間捕捉は、脾臓と左側腹膜の間に変位した大結腸が脾臓と腎臓の隙間に引っ掛かった状態を指します(上図A)。ローリング法では、フェニレフリン投与で脾臓を収縮させた後、右側横臥位(Right lateral recumbency:上図B)によって全身麻酔を導入します。

その後、後肢を起重機で吊り上げることで、患馬を地面から60°の角度の背側臥位(Dorsal recumbency)に移行させ(上図C)、1~2分間にわたって馬体を強く揺すって、脾臓と腎臓の隙間から大結腸を背側へと遊離させてから、左側横臥位(Left lateral recumbency)へと馬体を横転させて、直腸検査(Rectal examination)によって大結腸が脾臓と左側腹膜の隙間へと下降しているのを確認します。この際に、大結腸がまだ脾臓の背側に残存している場合には、もう一度、背側臥位にしてから馬体を揺する過程を繰り返します。

大結腸が脾臓と腎臓の隙間から遊離されたと判断された場合には、胸骨位(Sternal recumbency:上図D)を介して右側横臥位(Right dorsal recumbency:上図E)へと馬体を転がしてから、超音波検査(Ultrasonography)によって、大結腸左背方変位が整復されたことを確認します。ローリング法は、非侵襲的で効果的な腎脾間捕捉の治療法ですが、大結腸便秘(Large colon impaction)などの罹患馬では、結腸破裂(Colonic rupture)の危険があるため、大結腸左背方変位を発症したという信頼性のある推定診断が下された症例に対してのみ実施するべきである、という提唱がなされています。

Photo courtesy of Orsini JA and Divers TJ. Manual of Equine Emergencies, Treatment and Procedures. 2008, WB Sounders, St Louis, Missouri.



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このエントリーのタグ: 治療 検査 疝痛

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